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2007年8月25日 (土)

簡易裁判所の判事について

今迄このブログを読んで来た方は、当方が簡易裁判所の判事について、余りよい印象を持っていないのでは?と思われた方も多いかも知れない

ここで、フォローと言っては、なんだが・・・笑・・・ちょっと当方が考える「現状と問題点」について書いて見たい、現在、簡易裁判所の判事をめぐる「特徴」は下記のような点が挙げられると思う

①裁判官は非常に多忙である、

②「簡易裁判所判事」は「ノンキャリア」が殆どである(らしい)

③近年、簡易裁判所の重要性は増している

④簡易裁判所の判事とて「小役人」である

以上のような点を一つづつ見て行きたい

①裁判官は非常に多忙である
これについては、「業界内」では有名な話である、訴訟件数は増加の一途なのに裁判官の増員はままならず、特に大都市の地裁、高裁では殺人的な多忙さと言われている

この結果、今迄は名前の通り本当に「簡易」な事件しか取り扱わなかった簡裁に、民事訴訟の訴額の上限がどんどん引き上げられ、少額訴訟の導入と共に簡裁の判事も多忙を極めている

(余談だが、某簡裁で某判事が、次の開廷時間までの間に、若い女性書記官相手に「○○は70件も持たされてるらしいよ・・ほんと、たまんないよな・・」と軽口を叩いていたのを当方は聞いている)

その結果、裁判官の評価も処理件数が基準となっているらしい(日本裁判官会議のHP等参照)

しかも、簡裁は原告被告とも「素人」が多い(日本では建前では「本人訴訟」が原則なので、「素人」が多い事は「建前上は」問題にはできない)、だから、裁判という土俵上に乗せて双方に納得させるには、単なる法律知識以上のものが求められる
(要するに訴訟指揮が結構大変な場合があるという事)

その上、処理件数は多いのに社会的に注目される事件とは無縁の場合が多い
(但し経済的には結構恵まれている)

②「簡易裁判所判事」は「ノンキャリア」が殆どである(らしい)
これは意外と思われる方も多いと思うが、「簡易裁判所判事」の多くは司法試験に合格した「キャリア組」ではないのだ、また、「簡易裁判所判事」はエリートコースとは無縁だ

これは、各地裁の所長、高裁長官などのエリート裁判官の経歴を見ればわかる、誰一人として、「簡易裁判所判事」を経験した所長、長官は(当方が調査した限りでは)いない

③近年、簡易裁判所の重要性は増している
①でも述べたが、民事訴訟の訴額の上限がどんどん引き上げられ、少額訴訟の導入と共に一般人が起こす民事訴訟の第1審は多くが簡裁となっており、当然簡易裁判所の重要性は増している、その結果、当然受理件数も増加の一途をたどっている、

その結果、、「簡易裁判所判事」に対するプレッシャーも当然高くなっている事が容易の想像できる

④簡易裁判所の判事とて「小役人」である
憲法には裁判官は良心と法律にのみ制約される旨記述があるが、実際は悲しいかな、強固な司法ピラミッドでは「簡易裁判所の判事」とて、最下層に近い存在なのである、その結果色々な弊害もあるらしい
(退官した裁判官の著書「狂った裁判官」参照、地裁の例が書かれている、但し当方は、この著者の元裁判官の過去の行動には全面的には賛成できない)

以上の要件から、どのような事態が発生するであろうか?

このような状態を考慮すれば、一般人から見れば不満の残る訴訟指揮かもしれないが、簡易裁判所の判事からすれば、「精一杯やっている」状態である事が理解できるだろう、

当方の記述は、決して今の簡易裁判所が置かれている状況に無知なまま記述している訳では無く、又一方的に、毒を吐いているわけでもない事をお断りしておく

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コメント

地裁の判事や判事補が簡裁判事を兼任することはあります

投稿: | 2009年2月12日 (木) 13時42分

>これは、各地裁の所長、高裁長官などのエリート裁判官の経歴を見ればわかる、誰一人として、「簡易裁判所判事」を経験した所長、長官は(当方が調査した限りでは)いない

これは間違いね。簡易裁判所判事にいわゆる書記官から内部昇格試験で叩き上げたノンキャリアがいるというのは正しいけど、それ以外にも、地裁または家裁の判事補と兼任している司法試験組の若手と、後は地裁・高裁の判事・長官を定年退職した司法試験組のベテランとがいる(地裁・高裁の裁判官の定年は65なのに対して、簡易裁判所判事は70。したがって、5年のタイムラグあり)。書記官からの叩き上げる場合は、そんなに若いうちには簡易裁判所判事には到達しないので、若手の簡易裁判所判事の場合は100%司法試験組と見て間違いなし。一方、老人が出てきた場合には、叩き上げか、ベテラン司法試験組かの両方の可能性がある。

今日小生は東京簡裁に行ってきたが、どう見ても叩き上げとしか思えない、恐ろしく無見識かつ居丈高な簡裁判事に当たりました。結局こちらの言い分はほとんど通しましたが。こちらの言い分を認めないと、司法試験組ばかりの地裁に抗告されてしまう恐れがあって、それが怖かったのではないかと創造しています。

投稿: | 2009年9月24日 (木) 23時14分

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